2019 あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

2019年も宜しく御願い致します。

 

 

あっという間に終わった2018年でした。

皆様は如何だったでしょうか

 

年内ならまだしも、もう新たな年を迎えてからの昨年の振り返りをするのはあまり好きではないので、元旦からのことでもお話をしようかと。

もう三が日が終わる、明日から仕事です

 

今年は元旦からきちんと初詣に行けました。

 

夫と柴又の帝釈天に参り、おみくじを引いてきた

私は吉、彼は凶を引いた。三年程期間が空いたとはいえ、二回連続の凶らしい、謎にテンション上がりながらがっつり落ち込んでた 笑

 

久々に、あんな空を見たかも。

 

流石お正月、といった澄んだ空気だった。刺すような冷たい風がたまに吹いたけど、それでも何だか透明感があって、元々帝釈天がある近くの街並みは下町情緒溢れるノスタルジーが売りのような雰囲気だけど、それでもお正月独特の空気ってあるじゃない、あ、正月なんだなーって感じる、あの空気。

 

雲一つない快晴で、私達が出掛けた時はもう夕陽が沈みかけていたけど、その空の色の美しさは、ただただ色彩に対する純粋な感動を突きつけてきた。風の匂い、澄んだ空気の透明感、彩の在り方……

 

全てが完成していて、私は久々に空間に恋ができたような気がした

 

ある昔ながらのお店で、私は甘酒を、夫はワンカップを買って二人で飲みながら歩いた。とてつもなく平和で、粋な正月に感じられた。元旦に初詣に行くというイベントの最中に歩きながら外で飲む酒の美味さといったらない。二人とも酒好きの飲んべえだ。

 

どんどん陽が落ちていく。朱の空が、深い青に侵食されていく。空気の冷たさがその空に硝子を貼らせたような、色の鮮やかさを強調させる。色彩の美しさが、自然と調和する瞬間、

 

昔を視ているようだった

 

私が何ものにも替え難い、強烈なときめきを感じる瞬間は、いつだって何気ない自然の模様の変化だ。空の色、空気の匂い、風の匂い、ふと目をやったその空間の切り取り、ただ、そこにある風景。突き刺さる、どうしようもない焦がれように、頭から砕かれるような痺れに震え、その空気を胸いっぱいに吸い込む。その瞬間、その「空間」と同調したように思える。重なった、そしてその一部に溶け込んだ、自分が透明になっていく。指先から透けていく、透けていってほしい、私はその焦がれた空間そのものになりたくなる

 

人を想う以上のときめきを、私は空間に寄せる。人が好き、夫が好き、でもそれ以上に自分が対象にしたその空間こそが自分の宝になる、血になる、肉になる……

 

内臓までも透けていってしまうような

 

そんな透明な空を、久々に視た。あの青さと、朱の、ほんのわずかな時間の逢瀬は、私が手を伸ばしてしまうほどだった

 

十代の孤独、研ぎ澄まされた感性、鋭い自分がその空に居たような、そんな幻が垣間見えたようだった

 

まだ濡れた髪が、そこからも伝わる風の潤いが、日本の正月をより鮮やかに、艶やかに、そして情緒的に塗り上げた。

 

その日、帰り道、夫と食事をするために停めた自転車が盗まれた。

 

 

でも多分、何とかなるような気がした、そんな妙な新年の明けだった

 

今年一年も良い年となりますよう、